金 剛 夜 叉 明 王
(こんごう やしゃ みょうおう)
オン バザラヤキシャ ウン |
明王には五大明王というのがあります。中央及び東西南北に配され人々を守っています。
中央がお馴染みの、不動明王(ふどうみょうおう)・南の方角が軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)・東の方角が降三世明王(ごうさんぜみょうおう)・西の方角が大威徳明王(だいいとくみょうおう)です。
そして、北を守っているのが金剛夜叉明王です。
【特 徴】
3つの顔をもち、6本の腕がある。
正面の顔には、5つの眼がある。
【ご 利 益】
手に印(どの仏さまかが分かる手の形)を結び、呪文
を108回或いは1080回唱えると人に尊敬をされ、愛されるというの
です。
金剛夜叉明王は過去、現在、未来の煩悩を飲み尽くし、取り除いてくれるというのです。
インドの言葉で、バジラヤキシャと言います。
バジラは日本語で金剛
ヤキシャはそのまま夜叉としている。
持ち物は
剣(利剣 りけん) 煩悩をやっつける。
弓矢(弓箭 きゅうせん) 邪心が深い、教化しにくい人々を仏の智慧ですばやく導く。
五鈷杵(ごこしょう) 煩悩を打ち破る
綱(羂索 けんさく) 邪心が深い、教化しにくい人々を縛って導く。
台座は踏割蓮華座(ふみわり れんげざ)といい、蓮華座の異形で、一足に一つの蓮華座に足を乗せている。