薬 師 如 来


オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ


薬師瑠璃光如来・大医王仏などと言われており、病気を治して下さる仏様です。特に目の病気にはご利益があるとされています。


山崎祥琳様 作

東方 瑠璃光浄土の教主です。このお浄土はガンジス川の砂の数の十倍の数に相当する、仏国土を過ぎたを東の彼方にあります。

左手に壺を持っていますが、これは薬壺(やっこ)といいます。
持っていない場合は釈迦如来と似ているので、区別が難しいようです。




菩薩の時、十二の誓願を立てました。

来世に悟りを得たなら、三十ニ相八十種好を具えた如来となって、衆生を救済する。
来世に悟りを得たなら、光明によって暗闇の衆生はことごとく知識を得る事ができる。
来世に悟りを得たなら、衆生が皆、苦しみがなく楽しみを得られるようにさせ、それが欠けることがない。
来世に悟りを得たなら、衆生を偉大な教えをもって安定させる。
来世に悟りを得たなら、菩薩の保つべき戒を具え、損なう事があっても我が名前を聞いたなら清浄を得て、迷いの世界へ落ちる事はない。
来世に悟りを得たなら、種々の病気の苦があっても、我が名前を聞いたなら諸々の病気の苦はなくなる。
来世に悟りを得たなら、苦しみの多い衆生は我が名号を一度その耳に経れば、諸々の病気を除き、心安楽で、生活が豊になり、悟りが得られる。
来世に悟りを得たなら、女性が男性に転じたいと願い、我が名前を聞いたなら男性に転ずることができ、悟りを得られる。
来世に悟りを得たなら、悪い考え方をしている衆生を、仏の慈悲によって正しい考えを安定させ、最高の正しい悟りを得られる。
来世に悟りを得たなら、衆生が無量の災難で、嘆き悲しみが迫り、心身に苦しみを受けても、我が名前を聞いたなら一切の苦しみから逃れることができる。
十一 来世に悟りを得たなら、食を求めるがゆえに悪い行いを造っても、我が名前を聞く機会を得られ聞こうと言う事に専念し、受持ったなら、最上の飲食を得る事ができる。
十二 来世に悟りを得たなら、衆生が貧しさに昼夜、苦しめられていても、我が名前を聞くことに専念し、受持てば好むものを得られ、皆、満足する。


お薬師様のも三尊仏がある。向かって右が日光菩薩(にっこうぼさつ)、左が月光菩薩(がっこうぼさつ)です。
薬師如来の徳が、昼夜を通じて一日中あることを現しています。
日光菩薩が持っている持ち物は、日輪(にちりん)といい、亡者がこの珠に触れたら光を見ることができるいという。
月光菩薩が持っている持ち物は、月輪(がちりん)といい、熱毒に悩む人が、この珠に触れたなら治るという。


七仏薬師というものがあり、薬師如来の功徳を広げる願いが表れたものという。

善名称吉祥王如来 ぜんみょうしょうきちじょうおうにょらい
宝月智厳音自在王如来 ほうげつちごんおんじざいおうにょらい
金色宝光妙行成就王如来 こんじきほうこうみょうぎょうじょうじゅおうにょらい
無憂最勝吉祥王如来 むうさいしょうきちじょうおうにょらい
法海雷音如来 ほうかいらいおんにょらい
法海勝慧遊戯神通如来 ほうかいしょうえゆげじんつうにょらい
薬師瑠璃光如来 やくしるりこうにょらい


薬師如来の眷属は十二神将です。これは12体の像で、薬師の12の誓願によったもので、十二支が配されています。時刻や方角を配されていると言われているが、方角を司る意味が強いという。
宮毘羅大将(くびらだいしょう)・伐折羅大将(ばさらだいしょう)・迷企羅大将(めきらだいしょう)・安底羅大将(あんていらだいしょう)・額爾羅大将(かくにらだいしょう)・珊底羅大将(さんていらだいしょう)・因達羅大将(いんだらだいしょう)・波夷羅大将(はいらだいしょう)・摩虎羅大将(まこらだいしょう)・真達羅大将(しんだらだいしょう)・招杜羅大将(しょうとらだいしょう)・毘羯羅大将(びかつらだいしょう)

   

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