釈  迦  如  来
(しゃかにょらい)

ノウマク サンマンダ ボダナン バク

お 釈 迦 様 物 語 へ


お釈迦様は、釈迦族の王子として誕生しました。釈迦とは、釈迦族という種族名で、個人の名前ではありません。一般にアーリア人と推測されているが、アーリア人は狩猟民族系で、麦を主食としていたが、釈迦族は農耕民族で、米が主食だったので、アーリア人側からいえば異質であった。しかしアーリア人ではなかったという説もあります。

ブッダ(お釈迦様)の活動は、およそ紀元前400年代。活動の場所は、中インド。ガンジスの流域から、いくつかの支流の地域にかけ、古代都市を中心とした。
その1つの王舎城は。新旧の2つの都市があった。古い都市は山に囲まれている都であって、かつてマハーゴヴィンダという王が造営したものという。新しい都は、旧都市から1マイル足らずの北方にあり、ブッダの頃に造営されたものと推定されている。

ブッダの時代には、ガンガー(恒河)の渡し場として存在する村にしかすぎなかった、マウリア王朝の初代チャンドラグプタ王の都パータリプッタには、やがてマガタの都が移し営まれました。

古代都市の城壁の中に住んでいたのは、王や臣下達の他に色々な工業者や商人達も住んでいて、細工師の町とか織物業者の町というようにそれぞれの地区をなしていたという。インド・アーリヤ人は、農村生活の他に都市の生活をも持ち、生活様式は大きく変わりました。
アヨッジャー・バーラーナシー・チャンパー・カンピッラ・コーサンビー・マッラー・ミシラー・ラージャガハ・ロールカ・サーガラ・サーカータ・サーヴァッティー・ウッジェニー・ヴェーサリーが古代都市




アーリア人は普通は狩猟民族で、麦を主食としていましたが、釈迦族は農耕民族で、お米を主食にしていました。父の浄飯王(じょうぼんのう)・兄弟の白飯(びゃくぼん)・甘露飯(かんろぼん)という名前からも、釈迦族は稲作農耕民族ということがわかります。

釈迦族は当時のアーリア人のしきたりに従っていただけのことで、非アーリア人という説もあります。お釈迦様の誕生地は現在のネパール領で、お釈迦様と同じ農耕民族は、非アーリア系のチベットのビルマ族、モンゴル系です。それなのでアーリア人ではなかったという説もありますが、まだ詳しくは判っていないそうです。

世界中の仏舎利を集めると、象二頭分になると言われており、お釈迦さまの遺骨だけでなく、高僧の遺骨も加えられたのが理由です。
仏舎利は八つに分けられ、塔が建てられましたが、200年後にアショーカ王が仏教を広めるため、各地から仏舎利を掘り起こし、インド全土に84000の仏舎利塔を建てて供養したと言われています。

お釈迦様は、バラモンの修行の基礎をマスターし、ガヤーで六年間の苦行に入ります。苦行を続け完全な断食を長期間持続できるようになり、苦行者の間では尊崇を集め、シャーキャムニ(釈迦族の苦行者)と呼ばれるようになりました。

お釈迦様が説こうとしていたのは、魂が前世の記憶など、個性を持ちながら転生を繰り返す。現世で悲惨な境遇におかれているのは、前世で悪い因縁を作った結果であり、業の力が働いている。善であり悪であり、すべて業因になり、業は輪廻を招くから欲望に捕らわれている限り輪廻から逃れるとこはできない。この世に存在するもの一切が仮の姿で、縁があって成り立っているので、執着を捨ててしまえば、滅し尽くして涅槃に至るということです。

インドでは紀元前から人相や体に現れた種々の特徴によって、人を占い事が盛んだったそうで、それが仏教にも取り入れられ、ブッタが持っている三十二相八十種好という形にまとめられました。三十二相は目に見える相で、八十種好はそれに付随する目には見えない相です。

 1 頭上に高く広く平らな肉髻が、盛り上がっている。
 2 眉間に柔らかい産毛があり、それが右巻きをしており清浄で、常に鮮やかな光を放っている。
 3 眉・眼・まつげは、牛王のようである。
 4 眼の球が紺青色である。
 5 頬が四角で、獅子王のようである。
 6 口の中が広く、正方形である。
 7 手の指が細くて長い。
 9 手足の指の間に、水かきのような膜がある。
10 舌は幅広くて長く、柔らかで薄紅色をしている。
11 食べるものは、すべて上味になる。
12 歯が40本、生えている。
13 歯がすきまなく、緊密に生えている。
14 歯の生え方に、まばらな所や八重歯などがなく、揃って生えている。
15 犬歯が白く清浄で大きい。
16 声が梵天のようである。
17 直立して腕を垂らすと、手先がヒザを超える。
18 手足が柔軟である。
19 身体がよく整っていて、豊かで清浄である。
20 両方の足の下、両方の手の平、両肩、頭上が円で豊である。
21 節がなく、端正で五体のバランスが完璧で、身長と両手を広げた長さが同じである。
22 身体が清浄で、純黄金の色に輝いている。
23 体毛が金色である。
24 体毛の生え方が、旋回状になっている。
25 体毛がすべて上に向かって、なびいている。
26 皮膚が極めて細かくて柔らかかく、ススキのようである。
27 男根が馬のように内臓されている。
28 スネが幅広で、清らかである。
29 ふくらはぎが、鹿王のように発達している。
30 足の甲が、高く盛り上がっている。
31 かかとが、円かでへこんでいる所がない。
32 足の裏に千本の車の輻がある車輪の文様がある。


聖地  ルンビニー  お釈迦様がマヤ夫人の右脇から誕生した地。
     ブッタガヤ  悟りを開いた地。
     サルナート  鹿野苑。苦行を共にした、五人の比丘尼に初めて法を説いた地。
     クシナガラ  お釈迦様が入滅された地。

     ラージギール  舎衛城。たびたび留まって、法を説いた。
     サヘート   祗園精舎。夏安居にモ最も多く使われていたという。
     サンカーシャ  僧伽舎。祗園精舎の郊外から天界に昇り、
               亡き摩耶夫人に法と説いた後に、ここへ降り立った。
     ヴァイシャリー  お釈迦様が最後に立ち寄って、法を説いた場所という。



inserted by FC2 system